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砂絵やっとります。

絵と音楽とお笑いと漫画が好きであります。LAに滞在中。

トラウマ小説 -第5話 この先何があっても-

2013.05.11 (Sat)

病院を出た瞬間、日常に戻っただけなのに、すべてがまぶしくてしょうがなかった。
電車で移動することもそうだし、窓から見える景色にいちいち感動した。

しかし電車を降りるとき、手すりを使わないと立ち上がれないことや、トイレに座ったとき何かにつかまらないと立ち上がれなかったりと完全な日常生活には戻れていないことを実感し、少し凹んだ。

そんなこんなで日常生活もなんとかできる状況になると母が岩手に戻っていった。つきっきりで看病してくれて見送るときも感謝と申し訳なさで泣けてきた。
その後、1人で外出するのは多少不安があったが、展示をしている品川ecuteにどうしても行きたくて、1人で向かった。
階段でまた転ばないだろうか。電車のイスに座って無事立ち上がれるのだろうか。と健康な今の自分では驚くような心配ではあるが、不安がいっぱいあった。

その展示は入院中に母やくぅさん、GIANT MANGOのお二人のサポートのおかげもあって参加できた展示であった。
期間も最終日近くというあたりに行ったのだが、自分の商品が残り少なくなっており、『ナオシさんのグッズ、たくさん売れてますよ!』とお店の方に聞いたとき、『あぁ、やっぱり絵を頑張ろう。』と不安だらけの日々に希望の光が差し込んできたような想いであった。

- - - - -

それからコルセット生活を半年。
お風呂では介護イスに座りながらシャワー。体をひねらないようにと注意を心がけた。
徐々に慣れてきて、コルセットをつけながら野外フェスに行くまでになった。(ホントはダメっぽかったが、我慢できなかった。)そうしてなんとか通常生活に戻り、去年の夏を目前にコルセットを外した。

怪我をしていなかったら2012年の4月にロサンゼルスに3ヶ月行って、帰ってきたらそのまま就職しようと思っていた。
だけど、コルセットが外れるのを待ち、学校の都合で渡米が延期延期となり、今年の1月ようやくLAへ行って来て、1年以上、全力で絵活動に没頭できる時間を持てたことが本当に幸せで、無謀ながらこの生活を続けたい!という願望を持ってしまった。

小心者で保守的なわたしが、こんな無謀な気持ちを持つことになるとは思わず。
それは全く何もできなかった日々の反動だろうが、【本当にいつ何があるかわからないから動けるときに動くしかない】というありがちな言葉を身を持って実感したからであるということは言うまでもない。

こんなにやりたいことがあるなら、『もうやりきった!』というところまで一度挑戦してもいいのではないだろうか。
実際、動いた分だけの成果を感じることや、たくさんの人のおかげで『もしかしたらいけるんでは?』という薄い希望も少しづつ持てるようになってきた。

自分のマヌケで起きた大怪我で、人生観が180度変わってしまった。
いいのか悪いのかさっぱりわからなけれど、この先何があっても後悔はしないだろう。
そう思った。
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