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砂絵やっとります。

絵と音楽とお笑いと漫画が好きであります。LAに滞在中。

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トラウマ小説 -第3話 続・絶望-

2013.05.11 (Sat)

少し気持ちは安心したものの、手術日の25日までは時間があり、2週間以上ベッドの上で生活した。
起き上がれない絶対安静のため、食事は横になったまま・寝返りも1人でうてないのでその都度ナースコール・トイレもオムツ、なんて生活。オムツでトイレが本当にキツイ。

本当に1日がただ過ぎるのを待つだけという日々を過ごした。
以前のせかせかした毎日とは対照的すぎて最初はじたばたしたが、25日を乗り越えれば自由だ!と気持ちを切り替え英語を勉強したりしていた。
個室ということで、仕事の人に状況説明の電話をできたり、友達と直接話をできることが何より助かった。友達にも『あの時全然元気そうだったよねぇ。』と言われる程であった。

そんな中いつのタイミングだったか忘れたが、母に『ちょっと楽観的すぎるぞ!』と言われたことがあった。心配している側としてそう言いたくなる気持ちもわかるけど、そのときは自分だけは自分の運命を信じてあげたいと思っていた。

会社のことや今回の怪我のことと、身も心もボロボロ。とはまさにこのことだろうな。とどん底にいる気持ちは相変わらず続いていたが、『絶対元気になって、また絵を描くんだ!』という強い気持ちだけが支えとなり、気持ちを上に引っ張ってくれていた。
この想いがなかったら、ここまで強く自分を保つことはできなかっただろうと思う。希望を持つことの大切さを学んだ。

- - - - -

そんなこんなでようやく2週間が経った。明日が手術ということで大学病院へ移動した。
姉に一緒に救急車に乗ってもらい付き添ってもらう。姉が近くにいてくれて本当に助かった。独り身の心細さを心底味わい、このままじゃいかんなぁ。と人生を見つめなおした。

そして手術日。
実家より再び両親が来てくれた。『頑張れよ!』という父のエールに親指をたてた。
この時の気持ちは、恐怖や不安というものはほとんどなく、『やっとこの日がきたぁー』という希望でしかなかった。そして、テレビで見るような手術台の上に乗せられ、『ちょっと眠くなるからねー』という言葉と同時に眠りに入った。

- - - - -

何時間経ったのだろうか。寒さで目が覚める。
もうろうとした意識の中で、父に『手術はうまくいったからよ。』と言われ喜ぶと同時に激しい痛みと、寒気に身体が震えた。手術は5時間だったろうか。思ったより骨が散らばっていたので大変だったとのこと。怖い。

そのまま2日間、特別治療室での絶対安静。この2日間が死ぬほどキツかった。
痛いは寝返りは打てないはで、痛め止めの注射を打ってもらわないと眠れない状況。本当に地獄。

どこまでわたしは苦しまねばならないのだろうか。
痛みをこらえながら、ひたすら時間が過ぎるのを待つしかなかった。
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