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砂絵やっとります。

絵と音楽とお笑いと漫画が好きであります。LAに滞在中。

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ムダにアツく

2011.12.14 (Wed)

神聖かまってちゃんの追加公演に行ってきた@新木場STUDIO COAST。
昨日は、彼等の歴史に残るライブに立ち合えた感じであった。ので、今日は改めて彼らについて書いてみる。ムダにアツく長くなってしまったので、興味のない人はいさぎよく×マークを押してくれ!(ロック口調)

神聖かまってちゃんについて少し。
2008年頃、の子・mono・ちばぎん・みさこにより結成。Youtubeやニコニコ動画にPV動画をアップし、そこからじわじわ人気が出る。
2010年12月に『つまんね』と『みんな死ね』でメジャーデビュー。好き嫌いが激しく分かれる音楽であることは一目瞭然。
しかしメジャーデビュー1年もたたずして、NHKで彼らのドキュメンタリー番組が放送されたり、映画になったり、最近ではサザンの桑田さんも絶賛していたとのことで、インターネットポップロックバンドという新たな時代を切り開いているのも事実。

わたしが彼らのライブを初めて見たのが、1年前の9月。
雑談ばかりでなかなか曲を演奏しないぐだぐだ感(客から早くやれ!とヤジが飛ぶ)、最後にはボーカル・の子が股間を露出し終了。という衝撃的なライブで、『どうなってんだ、このバンド!!』とあきれてしまい、もう二度とライブに行くことはないだろう。と思っていた。

しかし、彼らの動向はその後も気になっていたので、彼らの雑談配信(自宅でおしゃべりする様子をニコニコ動画で放送。たまに風呂配信というのもあり、お風呂でシャンプーしながらおしゃべりする放送もあり)や、スタジオ配信(バンドの練習風景を放送)を見続けるうちに、こんな裏の姿までさらけだす人たちが今までいただろうか。と、メンバーの人柄とそんな彼らが作り出す音楽に引き込まれていった。

ライブは19時オープン。
会場はいつもぎゅうぎゅうなのに、今回は余裕あり。やっぱ平日だからかなーといった感想。
前座はかまってちゃんの音づくりをしているASEさんの前座NATSUMENのライブ。
リズムがノリにくい曲もあったが、『みんな長生きしてや』と言ったあとに演奏された最後の曲は感動して泣きそうになった。
みんなかまってちゃん目当てなのはわかるが、曲にノッている人の姿がほんの一部であったのが残念でしたが。

そして20時半、LEDの画面が現れライブスタート!
今回は、ニコニコの公式生放送もあったので、メンバーの背景にライブの様子がそのまま大画面に映し出されるステージ。
世界中の人がインターネット上でライブを見ることができるわけですが、一番最初にライブ初披露の新曲をやり、会場の温度があがりきらないままステージが続く。
ライブは、アーティストと会場にいるファンの温度で盛り上がっていくものだと思うのですが(大御所の人やアイドルは毎回盛り上がるのだろうが)、今日はの子もお客さんもノリきれてない印象。
それでもなんとか最後までステージは続くのですが、アンコールに事件は起こります。

曲がまだまだ歌いたいの子は、なかなか帰ろうとしません。しかしそのときすでに22時を過ぎており、なかなかいい時間。
運営側もあと1曲なら!と良心的な対応をしてくれるのですが、『1曲じゃ足りない!あと4曲は歌いたい!』と言いはじめる。それを訴えてる時間で1曲歌えそうなんですが。

しかし、運営側の都合というものもあります。
『それ以上は無理なんだって!』とmono君がの子に対してついに怒り出します。喧嘩はもうしない。と言っていたのに、の子を殴ってしまいスタッフが止めに入ります。会場は騒然。
の子は、もっとお客さんを楽しませたい!の一心で唇から血を流し、涙ながらに訴えます。mono君はそれもわかるけど、運営側のことも考えろよ!というスタンスで、お互いどちらがいい悪いという話ではないのです。

その後も2人の言い合いは続くのですが、突然『このライブにどれだけの人が関わってると思ってんだよ!このクソやろう!!』とドラムをたたいて怒るみさこ。
今度はみさことの子の乱闘が始まり、スタッフが必死に止めに入りもう収集がつかなくなり、そのままライブは終了。みさこがあんなに感情あらわにしている姿を初めて見たのでさすがに動揺しましたが。

もう23時近くになって、終電が危うかったのでいそいで帰りましたが、その後マネージャー・さんの謝罪があったよう。「金かえせ!」という罵声もあびたようで悲しい。

自分をさらけ出すことは、勇気がいります。
しかもステージ上やインターネット上であろうと、感情をストレートにぶつけあって喧嘩する姿は、あまりに正直で不器用すぎます。そんな彼らの姿を見ていると、ぐっとくるものがあるのです。
彼らを批判する声は多く見かけますが、表面的な部分だけじゃなく、こんなにも強くて弱い彼らが必死に生み出している音楽に耳を傾けてくれる人が1人でも増えたらいいなぁ。と願うばかり。

わたしも自分に正直に生きていきたいです。


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