LA滞在日記 -Vol.194 NY展示旅②:美術館で展示をするということ-
2016.04.16 (Sat)
会場レポートの前に余談。
絵を描かない人から見れば『1枚の絵を見るためだけにNYまで行くかね?』と疑問に思う方もいるかもしれません。わたしも貧乏なのでだいぶ悩みました。
しかし、お客さんがお金を払って見に来る美術館で展示をするということは、なかなかめぐってこないチャンスなのです。
せっかくなので、美術館で展示することとギャラリーで展示することの違い等、絵活動の流れを自分なりにざっくり説明してみたいと思います。自己流でやってきたわたしの見解のみでお送りいたしますので、他の人のやり方は一切知りませーん。
- - - - -
◇STEP1:絵を描く。どこで誰に見せればいいのかな?となる。
↓
◇STEP2:カフェ等で展示をする
(わたしの場合、この前に路上販売。美大卒の人はここらの流れは多分やらない)
↓
◇STEP3:ギャラリーで展示をする
(日本の場合は貸し画廊も多いので、1週間いくらと場所代を払って展示をする。数万円から。ギャラリーによっては1週間25万円も払ったりもする。美大卒の人も良い銀座のギャラリーでお金を払って展示をして発掘されているらしい。わたしは貧乏なのでギャラリー展示にはお金を払っていない。海外のギャラリーはこういうシステムはあまりない。)
◇STEP3:公募展に応募
(全く詳しくないんですがたくさんあるっぽいです。画廊の人が絶対チェックする入賞展示というのがあるようなので入賞すると発掘されるチャンスにつながる模様。)
↓
◇STEP4:ギャラリーで企画展示をしてもらえるようになる
(ギャラリーの方に気に入ってもらえると、作家はギャラリーの企画展示で場所代を払わずに展示をできるようになり、個展を始めグループ展を開催してもらえる。)
↓
◇STEP5:デパートでの展示や世界中のアートフェアに参加
(ギャラリーの方にマネージメントしてもらうようになるとデパートで展示ができたり、海外のアートフェアに参加できる。デパートやアートフェアは作家個人では出展できないので、力のあるギャラリーに出会うと作品の展開もより大きくなっていく。)
↓
◇STEP6:世界三大アートフェアに参加?+美術館展示
(世界三大アートフェアに参加することや美術館の展示がギャラリーの方の目標であるかどうかは不明。しかしギャラリーの方が厳しい審査を通らないと参加できない世界規模のアートフェアがあるようです。そして知名度が上がってくるとギャラリーの方に美術館での展示のオファーが来る?のかな。)
↓
◇STEP7:未知の世界
- - - - -
という感じでしょうか。
STEP 6はギャラリーの方の展開の方向性もあると思うのでこれがNext Stepと言えるかどうかはわかりませんが、この流れを見ていただくと美術館で展示をするということはだいぶ敷居が高いことであることはわかっていただけるんではないかと思います!
実際にこの展示が開催された流れも、
◇(多分)Queens Museum(NY) とGrammy Museum(LA)がRAMONES展をやりたい!と企画
↓
◇美術館側がCurator(展示会の全体の内容を企画する人)をMarcさんに決定。
↓
◇MarcさんがSpainのギャラリーのSusanitaに『かわいいRamones作品の展示スペースも作りたいから誰か選んで。』とオファー
↓
◇Susanitaから『Ramonesの作品を描いてほしい!』と30人?のアーティストにオファー。15人はQueens Museum・Grammy Museumで展示、別の15人はSpainのSusanitaのギャラリーで展示
↓
◇Susanitaの審査を通過し15人に残る。
↓
◇さらにその15人の作品が美術館で展示できるレベルかどうか、全体Curator・Marcさんの再審査。無事通過。
↓
◇Queens Museumに見事展示!
という流れなのです。
とりあえず『この審査は絶対に通過せねば!』と全力の気合で望んだ制作でした。無事に結果を出せて本当によかった!
たった1枚の絵の展示でも見に行きたいと思った気持ち、わかっていただけたら嬉しいです。笑
絵を描かない人から見れば『1枚の絵を見るためだけにNYまで行くかね?』と疑問に思う方もいるかもしれません。わたしも貧乏なのでだいぶ悩みました。
しかし、お客さんがお金を払って見に来る美術館で展示をするということは、なかなかめぐってこないチャンスなのです。
せっかくなので、美術館で展示することとギャラリーで展示することの違い等、絵活動の流れを自分なりにざっくり説明してみたいと思います。自己流でやってきたわたしの見解のみでお送りいたしますので、他の人のやり方は一切知りませーん。
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◇STEP1:絵を描く。どこで誰に見せればいいのかな?となる。
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◇STEP2:カフェ等で展示をする
(わたしの場合、この前に路上販売。美大卒の人はここらの流れは多分やらない)
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◇STEP3:ギャラリーで展示をする
(日本の場合は貸し画廊も多いので、1週間いくらと場所代を払って展示をする。数万円から。ギャラリーによっては1週間25万円も払ったりもする。美大卒の人も良い銀座のギャラリーでお金を払って展示をして発掘されているらしい。わたしは貧乏なのでギャラリー展示にはお金を払っていない。海外のギャラリーはこういうシステムはあまりない。)
◇STEP3:公募展に応募
(全く詳しくないんですがたくさんあるっぽいです。画廊の人が絶対チェックする入賞展示というのがあるようなので入賞すると発掘されるチャンスにつながる模様。)
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◇STEP4:ギャラリーで企画展示をしてもらえるようになる
(ギャラリーの方に気に入ってもらえると、作家はギャラリーの企画展示で場所代を払わずに展示をできるようになり、個展を始めグループ展を開催してもらえる。)
↓
◇STEP5:デパートでの展示や世界中のアートフェアに参加
(ギャラリーの方にマネージメントしてもらうようになるとデパートで展示ができたり、海外のアートフェアに参加できる。デパートやアートフェアは作家個人では出展できないので、力のあるギャラリーに出会うと作品の展開もより大きくなっていく。)
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◇STEP6:世界三大アートフェアに参加?+美術館展示
(世界三大アートフェアに参加することや美術館の展示がギャラリーの方の目標であるかどうかは不明。しかしギャラリーの方が厳しい審査を通らないと参加できない世界規模のアートフェアがあるようです。そして知名度が上がってくるとギャラリーの方に美術館での展示のオファーが来る?のかな。)
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◇STEP7:未知の世界
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という感じでしょうか。
STEP 6はギャラリーの方の展開の方向性もあると思うのでこれがNext Stepと言えるかどうかはわかりませんが、この流れを見ていただくと美術館で展示をするということはだいぶ敷居が高いことであることはわかっていただけるんではないかと思います!
実際にこの展示が開催された流れも、
◇(多分)Queens Museum(NY) とGrammy Museum(LA)がRAMONES展をやりたい!と企画
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◇美術館側がCurator(展示会の全体の内容を企画する人)をMarcさんに決定。
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◇MarcさんがSpainのギャラリーのSusanitaに『かわいいRamones作品の展示スペースも作りたいから誰か選んで。』とオファー
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◇Susanitaから『Ramonesの作品を描いてほしい!』と30人?のアーティストにオファー。15人はQueens Museum・Grammy Museumで展示、別の15人はSpainのSusanitaのギャラリーで展示
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◇Susanitaの審査を通過し15人に残る。
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◇さらにその15人の作品が美術館で展示できるレベルかどうか、全体Curator・Marcさんの再審査。無事通過。
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◇Queens Museumに見事展示!
という流れなのです。
とりあえず『この審査は絶対に通過せねば!』と全力の気合で望んだ制作でした。無事に結果を出せて本当によかった!
たった1枚の絵の展示でも見に行きたいと思った気持ち、わかっていただけたら嬉しいです。笑
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